物書きにとってのドリームストア”、そう呼ばれているは明るく広々とした一角に佇む”Papier Plume”という物書きのためのお店。
歴史的中心部であるフレンチ・クオータ(アメリカ、ルイジアナ州)、ロイヤルストリート842番地に位置しています。
ここのお店にいると、手で何かを書くことや時代にとらわれないものづくりの芸術性や美しさを私たちに思い出させてくれます。
その店主であるパトリック・リドーは言います。
『確かにボールペンを使って何か書き残したり、手紙を書くことは出来ます。でも、それは例えば羽ペンや繊細なガラスペンを滑らした字の仕上がりや高級な書き物道具、手作りの紙やイニシャルの入ったシーリングワックスで閉じてみたりすることから感じる“美しさや喜び“というものは得にくいです。』
もし万年筆を使ったことがないのなら、彼のお店で是非試していただきたいです。きっちり感を出したい時にぴったりです。
手紙や書類をシールで封する時は、旧約聖書の様にしてみるのはいかがでしょう?Papier Plumeではオーナーも含めスタッフ全員が喜んでアートについて教えてくれますよ!店内にはずらっと並ぶイタリア製のスタンプと色鮮やかなワックスが揃っています。
他にも、販売されているものはほとんどがヨーロッパでハンドメイドされたもので、アメリカまで輸入されます。
もしあなたが”イタリア製のもの”が好きなら、必ずPapier Plumeをおすすめします。そこにはたくさんのイタリア製商品で溢れかえっています。豪華な便箋や高級ペン、職人の手によって丁寧に作られた紙に表紙はレザーで縁取った日記帳、他にもレザーで小さなノートもご用意しております。
パトリックは思い出話をしてくれました。
『全ては私がまだヨーロッパにいた頃に始まりました。当時、折り紙カードやフォトアルバムを自分で作っていたのです。
私はフランス出身で、カートやアルバム作りのためにトレードショーに出向いて紙を探していました。私はイタリアがとても大好きなのでロードトリップに出たことがあるのですが、紙職人に出会い、どのようにして紙が作られるのかをこの目で見たかったのです。色んな会社から約137kgもの大量の美しい紙を買い集め、フランスに戻ってきました!
その中でロッシ社の紙は一番多く使うようになりました。あの紙質とデザインが本当に私の好みなのです。』
パトリックはかつてエンジニアの仕事をしていた背景があります。そして、フランスに住んでいる時にハンドメイドのカードを作り、売り始めました。
『アメリカに来た時、ニューオリンズの2001年度のルネサンスフェスで自分のカードを販売しました。』
2007年度のルネサンスフェスではシーリングワックスとカリグラフィーの材料も一緒に販売してみたそうです。
そして、”今がロイヤルストリート842番地に実店舗をかまえる絶好のチャンスだ!”と感じたよう。
なにしろ、その場所は歴史的なランドマークとされている魅力的な立地条件だったのです。
お客様の1人がこのように語ってくれました。
『ペンとあらゆるインク、インク入れやカートリッジまで揃っています。この時代にこの様な専門的なお店が他には見当たりません。上等なヨーロピアンステイショナリーやラッピングペーパー、カリグラフィーのセット、豪華な日記帳にもたくはん出逢います。本当に、フレンチクオーターの中でも特に素敵なお店です。』
『うちに来るお客様はみんな年齢がバラバラです。万年筆とものを書く道具が全て揃っていることが他にはない独自の魅力です。
万年筆を使ったことがない方がほとんどですが、みんな様々な字の書き方を知りたいと思っています。うちのスタッフはみんな必ずカリグラフィーを習っていることが条件で、お客様にもその知識を使って初心者にも出来る書き方を教えたりしています。(フォーブス誌から一部引用)』
ディップペン(カリグラフィー用のペン)、紙、インクは当たり前に在庫が切れないように用意しています。そして、店内に入ってくれるお客様は誰もがカリグラフィーを体験することができます。『初めてディップペンを使う方はみんな目をキラキラさせながら書いてくれます。そして、他にどういった商品があるのか興味を持ってくれます。(フォーブス誌より)』
『Papier Plumeをオープンした時から、ロッシ社の製品が店での目玉商品になるとは思っていました。今やうちのメイン商品の1つがロッシ社のものです。』
そして、ロッシ社の中でもフルール・ド・リス(アヤメ模様)のデザインとイニシャルの入ったカードがベストセラーなのだそう。
フルール・ド・リスはフィレンツェの市のシンボルであるだけでなく、 ニューオリンズとも深く関係しています。”ニューオリンズセインツ”というフットボールチームのデザインでもあるからです。
『ニューオリンズにはインビテーションを依頼されて手作りしてる人がたくさんいます。ロッシ社のカードとインサートはインビテーション作りには持ってこいの組み合わせなのです! 店内の会話でよく、”今では画面に文字を打てば良いデジタル革命の中で、字の書き方も忘れかけている”という話題が挙がります。美しい紙は個人の想いを誰かに捧げるメッセージの素晴らしいツールであるのに。』
Papier Plumeはニューオリンズをテーマとしたインクも開発しました。”マルディグラ インディアンズパープル”や”ストリートカーグリーン&サゼラック”などニューオリンズらしいユニークなネーミングがつけられています。サゼラックにはオレンジ色がニューオリンズ発祥の有名なカクテルをイメージしています。
新しいインクに”レッドビーンズ&ライス”というものも仲間入りしたようです!
ニューオリンズのカリグラフィーに対する文化を踏まえた上で、パトリックが思うPapier Plumeの良い所を聞いてみました。
『一番好きなものはお客様。お店に入ってくるなり、すぐにみんなが”イタリアにいるみたい!”と感動してくれます。そんな反応を見るたびに、自分が情熱を注いでこのお店をオープンして今もビジネスを続けているのが正しい選択だったと思わせてくれます。』
素晴らしいニューオリンズの街にフランスの雰囲気が少し、そしてイタリアの要素がミックスされていて、私にとって最高の場所です!』
Papier Plumeについての詳細やご注文はHPやFacebookからご覧にいただけます。