Mockingbird Paperie

ニューヨークのイサカのキャンパス街にあるのがMockingbird Paperieというお店。 紙好きが高じてこのお店が出来たそう。 この店舗名はオーナーのお気に入りの1冊“To kill a Mockingbird”のタイトルにちなんで付けられたそう。 そして、紙と夫に対する愛がこのビジネスの始まりでした。 オーナーであるスザンヌ・ロースは言います。
「どこから話したら良いのか・・・多分、創業したての時期が1番濃い日々だったと思います。私は昔からペーパーラバーでクラフトが大好きな、アーティスト気質なところがある人間です。
そして、今の旦那と出会って、手紙を書くようになってからは紙にドハマりしました。遠距離恋愛をしていた時期もあり、その頃はお互いにたくさん手紙のやり取りをしていました。その時から、私は手紙と手紙を書くことに美学を感じるようになりました。手紙の内容は、ポエムだったり怒りを綴った内容であったり・・・どれも愛の形でした。封筒は毎回、新しくは披露する芸術作品のような存在でした。
家には、お互いに綴った手紙を全て保管してある大きなトランクがあります。そのトランクの中にはロマンスで埋め尽くされています。
私の考えとして手紙がとてもロマンチックであるのは、相手のために選んだ特別なペンと紙を手に取って、座りながら恋人に愛を注ぐというところにあると思うのです。」

「これが、今多くの人が足を運んでくれる小さなお店の始まりです。」

Mockingbird Paperieは2008年にエマ・ロウ・シェイフによって立ち上げられた“Ithacards”というお店としてスタートしました。Ithacardsではユニークなカードやメモ、エレガントなステイショナリ―などを取り扱っていたので、ローカルの人々から人気がありました。

当時は、私もそこの常連客でした。いつも足を運び、オーナーによく自分の欲しい紙やペンを取り扱っているか聞いていました。そして、次買い物に行った時には、必ずその商品が並んでいました。」

「40年間にわたってそのお店の経営した後、エマはその仕事から離れました。

去年12月に、私と夫がIthacardsの目の前を通り過ぎるとそこには“閉店”のサインがありました。店内にはエマとそのお店の買収人がいて、その買収先のオーナーの元で新たにお店が経営されることになっていました。そこで、私は夫には内緒でこっそりと自分の電話番号をエマに渡しました。そして、“何かあれば電話して”と伝えました。これが全てのきっかけでした。買収契約は取りやめになり、3日後、私の携帯電話が鳴りました。その2週間後、私が新しくオーナーとしてお店を経営することになったのです。」

「オンラインストアは持っておらず、ここに1つしかありません。特徴は、レンガの壁と堅い木張りの床です。Mockingbird Paperieとして経営を再開してからは、製品ラインが拡大され、世界中からデコラティブペーパー、ユニークなギフト、筆記用具、ウェディングカードなどを取り扱っています。

私の目標は、世界中から紙を集めること、店舗の修繕、そして2年間かけて店舗サイズを今の2倍にするということ。そして、本物の紙専門店であろうと思っています。」

日本の和紙やネパール産の紙、フランス、イタリア、プラハの高級ステイショナリ―、ローカルの職人さんたちが作った手帳もあります。

スザンヌの紙に対する熱意は半端なものではありません。「ロッシ社の製品は私たちの仕入れリストのトップに毎回あります。デコラティブペーパーのコレクションは、言葉では言い表せないくらい・・・繊細で豊富なデザイン性があって、とても美しいのです。初めてサンプルを見たときの感覚を今でも覚えています。“今まで見かけたこともなく。思いついたことさえないデザイナンが100個もある・・・”と衝撃を受けました。“ロッシ社が大好き!なんと芸術的で洗練されているんだ!”と思いました。」

「さらに、私たちは500種類以上ものデザインプリントがあります。最高のコレクションを完成さるために、ロッシ社の製品は必要不可欠な存在です。しかも、ロッシ社の紙はデザイン性だけでなく質感にも重厚さが感じられます。

もちろんその他に、ロッシ社の日記帳やモノグラムのステイショナリ―、活版印刷のカードやメモ帳、グリーティングカードや文房具など多種多様な製品があります。

「先ほども言ったようにイサカは大学街であり、学生さんがお気に入りのステイショナリ―を見つけるとすぐにその噂は広まります。

学生はもちろん、どんな人々からも根強く人気があるのがデックルエッジのステイショナリー!私の店ではワークショップも行っており、デックルエッジの特徴を活かしてでしか書けない手紙の書き方も伝授しています。」

Mockingbird Paperieが本科の紙専門店と一線を画している理由がワークショップです。スザンヌは定期的に、手紙の書き方、製本、世界に1つだけの手帳の作り方、ハンドメイドのバレンタインギフトなどをワークショップで教えています。ペーパーラバーには最高の機会となっています。

「Mockingbird Paperieをやっていて1番嬉しいことは、1日の間に来てくれたお客様が“ここに来ると楽しい”と言っているのを聞くときです。

お客様には貴重な経験をしてもらうように努めていて、店内を歩くとどこか特別な場所に来たという感覚になっていただけたらと思っています。愛を持って働くことはとても素晴らしいことです。

今、ネットで何でも出来る時代だからこそ、手紙やカードをもうらうといかに心と心の繋がりを感じとれるか分かるはず。」

“2014年、イサカで最も成功した小売業”で賞を獲得しただけあって、ペーパーラバーにとっては神聖な場所であること間違いないでしょう!

www.mockingbirdpaperie.com

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