高級感あふれるステイショナリーの中で、誰もが1度は手にしたいのが“クチュール(couture)”。クチュールステイショナリーとして最も定番なものが、結婚式の招待状です。
クチュールとは主にファッションの世界で使われる言葉で、特にハイエンドなデザイナーズファッションにおいてよく登場します。この言葉が持つ意味の1つに、“お客様1人1人の要望とサイズ合わせてデザイン、製造された洋服”というのがあります。(Oxford辞典参照)
クチュールステイショナリーというのも、この現代のオートクチュールファッションとほとんど同じプロセスで手掛けられていることからこのように呼ばれています。
クチュールと聞くと、だいたいの人がヴェルサーチやヴェラ・ウォン(どちらも有名なファッションブランド)などの高級ブランドを思い浮かべるかもしれません。
でも、多くの人がクチュールという言葉に対して“デザイナー”を連想するようになったのは、あくまで今の時代になっての話。昔は、“オリジナル”や“ハンドメイド”などの意味しかなかったのです。
そして、その本来のクチュールの意味として現在進歩してきているのが、オリジナルハンドメイドのエレガントなウェディング招待状やパッケージツアー、スイートルームの招待状なによくあります。
“ルイ・ヴィトン“とは違いますが、こういった招待状もその道のエキスパートによって、高級ファッションと同じようなプロセスでデザインされています。この最大の目的は、お客様の心を掴むということ。クチュールデザインのゴールは、あなたが使うステイショナリーや大切な人に送る招待状をスタイリッシュ且つトレンディにデザインすることで、洗練感を与え、唯一無二の個性を美しく魅せるということ。
お金をかけて、ぜいたくなものにすれば良いというものではありません。いかに魅力的なものかであるのが大事なのです。
大抵の場合、職人が手掛けたラグジュアリーなステイショナリーやデザインサービスは大都市の小さなブティックで扱われることが多いです。でも、クチュールを大々的に売りにしているお店は少なく、もし、クチュールをメインのサービスとして提供することになると、今よりも高い価格で売られるでしょう。
そうなった場合、専属デザイナーと相談しながら、“こういうものが欲しい”と思う物をお客様の予算内で自由に創ってもらうこともできます。
クチュールはゼロの状態から始まります。紙の重さやサイズ、物理的に可能なことなら何でも好きなようにクリエイトすることができます。浮き出た模様が特徴の活版印刷、サーモグラフィインク、金箔など、あなたが思い描くもの全てを盛り込むことがきます。生のシルクや手触りに凝った紙質や変わったカットの仕方、きれいな石などを追加することも可能なんですよ。
カードとセットの封筒も、スティッチ(縫い目)や刺繍が入った柄や、プロによる水彩画で美しく描かれたものなどがあります。入れたい文字、カラーコンビネーション、フォント、裏面デザイン、カットの仕方、紙質、封筒、中紙、全てお客様自身のチョイスが形になります。これぞ、無限のクリエイティビティです。
では、ここでクチュールは“パーソナライズド”や“カスタム”とはどう違うのか?
まず、クチュールの条件としてあるのが、スタジオ内でお客様1人1人と直接相談しながら要望に沿った高いカスタマイズデザインを提供するということ。次に、圧倒的にハイレベルなデザイナーが揃っており、完成品にはそれぞれのデザイナーの印が巧みな技術で付けられます。
もう1度言いますが、クチュールステイショナリーの定義とは、ファッションと同じくお客様のどんな要望に対しても満足していただける物を創るということ。
あなたも是非、自分だけのクチュールを作ってみては?デザインのインスピレーションとして美しいロッシ社のペーパーコレクションも是非チェックしてみてください! www.rossi1931.com