凸版印刷を用いたステイショナリーは過去数世紀の間ほとんど消え去っていましたが、その後どことなくネッサンスの三大発明として生きています。驚くべきことに、凸版印刷が生まれた日からそのほとんど何も変わっていません。本来の凸版印刷の技術は何世紀も前に確立され、当時は個々の文字が浮き上がった金属鋳物を使用していました。
現代のプリンターは金属や木で作られた可動式タイプです。時間をかけて丁寧に手組みされ、金属フレームや締め枠で固定します。一度に続けて送り込まれてくる紙とシートに手で混ぜたインクがプレスされ、それぞれの印刷物には様々な独自のインクの出方があり、味わい深い印象を醸し出します。それは1400年代からほとんど変わっておらず、活版印刷の発明者であるJohannes Gutenbergもこの技術を認めています。未だに時間がかかり、かなりの労働力を要するものでありますが、その作り出される独特な手触りの間隔が非常に高く評価されています。指でシートをなぞるとそれが感じられます。
他の印刷方法では再現できない印刷方法です。
活版印刷へ再度、関心が高まったのは1990年代に活版印刷を用いた招待状の写真を使用し始めたMartha Stewart Weddings誌によるものでした。その美しさと手触りは花嫁を魅了し、当時使用されていた彫判またはオフセット印刷を用いた招待状の代わりに活版印刷の招待状に憧れ初めました。同時に、印刷機は流通企業の印刷店によって廃棄され、世界中の職人が手頃な価格で利用できるようになりました。
活版印刷は紙を芸術に変えます。その平面的なものから彫刻へと。
それは、まるでプレスされた箇所にインクが貯められていかのように、エレガントに色がホールドされています。大量生産の世界では、人々がすがり付く何かを創り出すということは今まで以上に価値があります。 活版印刷はそれを差別化します。
全てのロッシ社の活版印刷物のコレクションは伝統的な活版印刷機によって作られています。世界に残された機械がほとんどないので、非常に数少ない製紙機械が活版印刷のデコラティブペーパーや包装紙を製造しています。ロッシ社のデコラティブシートには、イタリア製のNebioloや戦前のドイツ製オリジナルのHeidelbergなど、大きなアンティーク活版印刷が使用されています。
今でも、印刷デザインの代わりとして自動化された平らなプラットフォームや圧盤が残っています。印刷原理は同じですが、サイズが異なります。
製造工程の特徴として、重くてしなやかという両方の性質を持ち合わせていてプレスしても裂けたり薄れたりしない高品質の紙が必要となります。ロッシ社は柔らかい繊維を使用した抜群に良い種類の紙を取り扱っていて、それはインクをすぐに吸い込むだけでなく印象的なものに仕立て上げます。
活版印刷を用いた紙は多くのステイショナリーやギフトアイテムコレクションをインスパイアしました。日記カバー、メモ帳、筆箱、石鹸、マークやモノグラムデザインのステイショナリーボックスといったものです。
私たちは、消費者がずっと欲しがっていた荷物に見立てたギフトタグの付いたコレクションに非常に誇りを思っています。
活版印刷はヒップグラフィックアーティストによって製造されたデコラティブペーパーや華やかな結婚式の招待状、グリーティングカードに使用されているだけでなく、滑らかで儚い魅力とモダンなクオリティに代わる物を求める世代に人気があります。
美しくて手触りが良く、シンプルに洗練された活版印刷には他のどの印刷方法にもない豊かで暖かい雰囲気があります。
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