2020年トレンドカラー

今年のトレンドカラーは、ずばりクラシックブルー。
ファッション、フラフィックデザイン、ライフスタイル製品のデザインにおいてアイコン的存在であるPantoneは、2000年から“今年のトレンドカラー”を毎年発表しています。Pantoneは “世界中の色の創始者”と考えています。

トレンドの定義とは、動き、流れ、気分、性質、傾向などのこと。数ある選択肢の中で、他のものよりもある一つを好むという気持ちの変化のこと。

トレンドとはある時期に流行しているもの、または人気のあるものです。基本的にトレンドは、ファッションやポップカルチャーの特定のスタイルのことを指しますが、世界情勢を反映した経済指標や政治の流れに応じて、株式市場の景気を左右することもあります。トレンドは楽しくて、素晴らしくて、時には辛いものにもなりますが、それが長く続いたとしても、いつかは新しいトレンドが古いトレンドを塗り替える時が必ずやって来るのです。

トレンドカラーは、言えば方向性というわけです。それは、1色または複数の色に対する強い意識や好みの現れです。そのため、トレンドカラーは私たちの色に対する気持ちや物欲を変えることができるのです。

その年とともにカラートレンドも移り行きます。デジタルマーケターであろうとファッションデザイナーであろうと、このトレンドを事前に知るっておくと何をデザインするにも役に立ちます。また、色といものが重要視されているのはファッション業界だけではありません。自動車、インテリア用品、消費財、素材、これらの製造者とさらには食品メーカーだってカラートレンドを活用しています。彼らは、包装、看板、製品デザインなどで色の傾向を使用します。

トレンドカラー予測の方法は、消費者が近い将来にどんな色のものを購入するか予測することです。それは、1800年代初期から自然界の色の組み合わせとそのその色がもたらす心理的影響についての本や解説を参考に、今とは違った形で存在していました。

トレンドカラー予測は、カラーデザインのスペシャリスト達が私たちを取り囲む世界にものを発信するために使用する重要なコミュニケーションツールへと拡大しています。

トレンドカラーの予測者は、設計者、社会学者、また他の分野のマーケターでもあります。彼らは、ランウェイ、自動車メーカー、インテリア製品業界にレールを引くようなもので、ショールーム、トレードショー、雑誌のトレンドを生み出します。彼らは文化として起こっていることと、それが自分の国だけでなく世界にどんな影響をもたらすのかを考慮しています。そして、翌年にはその全ての要素を持ち合わせたトレンドカラーが私たちを取り巻いているのです。

こちらが2020年の春夏トレンドカラー。

Pantoneは、ニューヨークファッションウィーク中に、Pantone Fashion Color Trend Report Spring / Summer 2020年版をリリースしました。 このレポートでは、ファッションデザイナーが新しい春/夏コレクションを紹介する今シーズンのランウェイで見られるであろう上位12色を取り上げられています。

Pantone曰く、2020年春夏のトレンドカラーは大胆な燃えるような赤からクラシックな青、鮮やかなサフランイエロー、予想もしなかったアクアシェードまで、使いやすいカラーという点で「フレンドリーで取り入れやすい」とされています。
Pantone Color InstituteはPantone内の部署の一つで、季節ごとに最高のランウェイカラーを発信し、Pantone Color of the Yearを選び、世界的なカラートレンドを予測した上で製品開発やブランドのビジュアル面での効果ついて企業にアドバイスしています。

Pantoneは、“今年のトレンドカラー”は実際に“世界の文化の中で起きているものを表す色のスナップショットであり、ムードや思いを表現するためにある」と述べています。
簡単にいうと、現在の文化の風潮を反映する色を選んでいるということ。
毎日1,000万人以上のデザイナーさんやメーカーがPantoneと協力して、印刷、包装、ファッション、製品デザインに使用する印象強くて受け入れやすい色を厳選しています。

参考:Benjamin Moore (インテリア用品専門の塗料会社) Benjamin Mooreの2020年のカラーであるファーストライトは、日の出の空を思わせる柔らかいバラ色の色合いで、“あふれる可能性”と“過ぎ去った10年の輝かしさ”を表現しているそう。

Pantoneは的確にトレンドカラーを予測して様々な業界に提供する一方で、塗料会社も登場し、Pantoneや他者のカラーグループ分けを基盤に自社独自のトレンドカラー予測を発表するようになりました。

「来年のトレンドカラーのリサーチをしている時、各業界のイベントやファッション、世界を旅行する中で見たものに、どの色、取り揃え、組み合わせが目を引くかということを考えています。」と塗料会社のBehrに勤めるカラースペシャリスト、Erika Woelfelは言います。

Benjamin Moore Color of the Yearとカラートレンドパレットを選ぶためには、世界中のデザイン、アート、ファッション、情勢、文化が持たらす影響を1年にわたって観察します。国内も含めあらゆる国を旅行することと研究に費やす時間が重要になってきます。そうすると、異なるカテゴリーの中で共通するものが見えてくるのです。今年のトレンドカラーが1つ選ばれると、そこから他の色が出てきます。

でも、Pantoneのような色の見本市を発表するような会社はどのようにして単一の色合いを選んでいるのでしょう?

Pantone Color InstituteのLeatrice Eisemanさんは、現在生きている人で最も重要なトレンドカラー選択の権限を持つとされていますが、彼女には次のような名言があるのです。

まず最初は、特定の色がファッション業界で注目されていることに気づき始めます。私たちはみんなロンドンやパリ、ミラノなどに旅行します。そこでは、道を歩いているだけで多くのファッションを見かけられ、 特定の色がメインとなっていると確実に感じるのです。他に、私たちは常に新しい映画を見ます。その中ではどの色が使用されていますか?何か今までにない印象は受けましたか?私たちが見ているのはアートの世界です。何かしらアートのコレクションは見つけ出せますか?そして、それは世界を旅して世間から注目を浴びると思いますか?人々に何か影響を与えられそうですか?
技術について考える時、私たちは新しくリリースされた車に注目します。なぜなら、車に使われる色を作り出すための技術が何年も先を行っているからです。
それは特定の色だけが目立つ方法ではなく、その色と組み合わせるものが新しいものとして認識されるということ。

その年のトレンドカラーは、多くのメディアで話題となり、新しい形として色を認識させてくれる重要な哲学的文化イベントです。

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